安いモデルでも指示を守らせる:dsh-prompt-inject のターン内プロンプト注入を実録で見る
フレーム検証済みの実録一本。本物の DSH Web UI を二画面に並べたセッションで、安価モデルが長タスクの途中でどう「呼び戻される」かを追う——手動注入、条件パネル、強制注入スイッチ、そしてキャッシュプレフィックス保護まで、コマごとに読み解きます。
最終更新: 2026-10-16

安いモデルには長タスクで共通の癖があります。途中で最初の指示を忘れる——指示した検索を飛ばし、禁止した雑談を再開し、「本題へ」の一言も届かない。dsh-prompt-inject はこの一本を狙ったプラグインです。プロンプトがモデルの注意ウィンドウから滑り落ちたら、現在のターンのコンテキストへ自動で差し戻す。出力を中断させず、セッションを張り直す必要もありません。
掲載した 7 枚のスクリーンショットはすべて闲人JOJO さんの Bilibili 実録(2,814 再生。view API 値を 2026-10-15 に二回取得して同値)から。動作仕様はプラグインの README を事実の基準に一行ずつ照合しました。最初に三つだけ正直に書いておくと:リポジトリ jojoman2024/dsh-prompt-inject は現在 ★0・単独作者・2026-09-09 公開後の更新なし。投稿者と GitHub 作者の同一性は説明文の自己申告のみで、独立には検証されていません。プラグインの対象は DSH 0.1.0-rc.6+‖0.1.2-alpha で、0.2.x との互換性は未検証——導入前にバージョン確認を。まだモデルを安いグレードに変えていない方は、まず モデル切り替えとカスタムプロバイダー
先に結論
- ▸安いモデルは長タスクで忘れる。dsh-prompt-inject はターン途中で条件付きプロンプトを再注入し、出力を中断させない。
- ▸システムプロンプトは絶対に変更しない。注入は agent/pre-step のプラグイン user メッセージなので、キャッシュプレフィックスは無傷、セッションログも汚さず、出所付きで監査可能。
- ▸発火は二通り。手動ワンショット注入(10 分 TTL・上書きキュー)と条件注入(ターン開始/思考の後/五種類のツール呼び出し後 + 強制注入スイッチ)。
- ▸設定はセッション単位で分離、再起動すれば全てオフ。0.1.x 系プラグインの対象は DSH 0.1.0-rc.6+‖0.1.2-alpha——0.2.x は未検証、導入前に要確認。
六ステップ実録:安価モデルから条件パネルまで
下準備:安価モデルと管理ページ
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長いタスクを安いモデルに渡す
動画は冒頭 10 秒で主張を明かします——安いモデルを使う、それでいて指示追従も要求する、と。DSH セッションのモデルピッカーでグレードを下げましょう。リストには「Fast, efficient, economical」のタグが付いた DeepSeek-V4-Flash、0.05x という低倍率の Hy3/Hy4 preview などが並びます。投稿者の勘定式は「実質コスト = 完了時間 × あなたの時間価値 + トークン消費 × トークン単価」。単価は安いほどいい——ただし聞く耳があるのが前提で、それを解決するのが残り五ステップです。

まずはグレード調整:長いタスクを安いモデルに渡すのが、このプラグインの前提。元動画の 0:05 から視聴 - 2
セッションヘッダーから注入管理ページを開く
インストール(コマンドは FAQ)と再起動の後、どのセッションのヘッダーにも「注入提示詞」の入口が現れます。押すと独立タブが開き、現在のセッションに自動バインド——アドレスバーは /plugins/dsh-prompt-inject/page?sessionId=…、右上には session--…(フロントに追従)と表示。上部の入力欄にプロンプトを書いて保存すると、カードには ピン留め/注入/編集/削除 の操作が付きます。投稿者は三本を常備:「思考を減らせ」の短文、「先に検索してから作業、挨拶禁止」の長文、そして脱線した時に「本題へ、タスク続行」と促す短い口上。本文は $DSH_HOME/dsh-prompt-inject/prompts.json に保存され、セッションを跨いで再利用できます。

管理ページは現在のセッションに自動バインド。ピン留めで常用プロンプトを常に上に。元動画の 0:30 から視聴
手動ワンショット注入
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手動ワンショット注入:ワンクリックで次のステップへ
モデルが脱線しかけたら、カードの「注入」を押します。右下に黒いトーストが表示されます:「キューに入りました。次のモデル呼び出しで注入します」。意味は「この一度だけ」——キューに入り、そのセッションの次のモデルステップの前に発効します。一回のみ、10 分間消費されなければ自動失効(TTL)、再クリックは積み重ねではなく上書き。その場の軌道修正に、条件注入と併用する手動パルスにも使えます。

手動注入は一回限り:次のモデルステップ前に発効、TTL は 10 分。元動画の 0:40 から視聴
条件注入とウィンドウ判定
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条件注入:タイミングを決めて、監視はプラグインへ
カードの「条件注入」にチェックすると、パネルが二種類のトリガーを展開します。非ツール条件——ターン開始時(ユーザーメッセージ後の最初のモデルステップ)、思考の後(推論の終了または最初のテキスト出力)。そしてツール呼び出し後——glob/grep/pwsh/web_search/web_fetch の五つのツールが個別に並び、チェックしたものだけが発火します。動画では常駐カードに glob+grep をチェック:ファイル検索の一周ごとにモデルがリマインドされる仕組み。「保存条件」で確定すると、ヒットはターン内のキューに入り、消費され、ターン末で廃棄——意味は「このステップで念を押す」であって、恒久の書き換えではありません。

条件はステップごとに発火:五つのツールそれぞれにリマインドのタイミングを設定可能。元動画の 1:00 から視聴 - 5
強制注入スイッチ:普段はオフ、忘れたら補充
条件パネルの下部に「強制注入」スイッチがあります。意味は二つ:オンなら条件がヒットするたびに必ず注入。オフなら、プロンプトがモデルの記憶ウィンドウから滑り落ちた時だけ一度だけ再注入——ウィンドウ判定は迂回の LLM 呼び出しを一切行わず、token を無駄にしません。動画の後半で投稿者は強制注入を切りました(README も普段はオフを推奨):まだ覚えているなら繰り返さない、忘れたら一言。なお両設定ともセッション単位のメモリ上の状態で、DSH の再起動や新しいセッションでは全てデフォルトオフに戻ります。

ウィンドウ判定は token を節約:まだ覚えているプロンプトは再注入されない。元動画の 1:55 から視聴 - 6
検収:タスクは中断されず、最後まで走り切る
注入が発効すると、セッションの実行痕跡に「コンテキスト注入 · dsh-prompt-inject」の一行が増えます(ページ冒頭の大図を参照):システムプロンプトは一字未変更、キャッシュプレフィックスは無傷、メッセージは出所付きで監査可能。デモセッションはこのまま第四ターンへ——モデルはソースを読み、コードブロック入りの長い回答を返し、自分の分類を一箇所訂正して、末尾の使用量は 111K tok・1分10秒。人手の介入は一度もありません。安いモデルと、必要な瞬間の一言——これがこのプラグインの売りです。

検収基準:長いタスクを人手の介入ゼロで最後まで走らせること。元動画の 2:12 から視聴
よくある質問
プロンプトインジェクション、指示追従、そしてこのプラグイン自体について。
dsh のプロンプトインジェクションとは何ですか?
ターンの進行中に、自分のプロンプトをモデルのコンテキストへ能動的に差し込むことです。dsh-prompt-inject は agent/pre-step フックに乗って動き、条件がヒットするか手動クリックされると、次のモデルステップの前にプラグインの user メッセージを一本追加します。システムプロンプトは編集せず、履歴も書き換えず、「このステップ」にだけあなたの念押しを届けます。ウィンドウ判定が有効な間、まだモデルのウィンドウ内にあるプロンプトは二重に注入されません。
ジェイルブレイクと同じものですか?
別物です。セキュリティ文脈のインジェクションは、第三者コンテンツが悪意ある指示を密輸して境界を越えさせること。ここでは自分のセッションに自分のルールを書き込むだけで、注入メッセージには出所タグ(kind: plugin, dsh-prompt-inject)が付き監査可能で、権限境界は通常のチャットメッセージと同一です。バイパスではなく、リマインダーの機構です。
注入するプロンプトはどう書けばいいですか?
動画の三枚のカードがそのままテンプレです。①短い軌道修正——「等一下,说正事!然后继续任务。」(ちょっと、本題へ。そしてタスク続行)。②思考の予算抑制——「等一下,减少不必要的思考」(不要な思考を減らせ)。③前段に置くワークフロー——「先用 mnemon 搜索……禁止任何客套寒暄」(まず検索、挨拶や余談の出力は禁止)。共通点は命令形であることと、「その後タスクを続行」の一文——モデルが立ち止まって確認を待たず、仕事へ戻れるようにするためです。常用分はピン留めし、本文はディスクに保存して再利用できます。
対応モデルは?安いモデルやローカルモデルでも使えますか?
注入はメッセージ層で起きるためプロバイダに依存しません——DeepSeek 公式も NIM も Ollama のローカルモデルも同じ効き方です。狙いはまさに指示追従の弱い安いモデルで、「思考の後」「ツール呼び出し後」のタイミングはそうしたモデルへの補充用。ローカルモデルの接続は use-local-models ガイドを参照してください。なお README によれば、ウィンドウ判定の基準は一つだけ:「このプロンプトがまだモデルの現在のウィンドウ内にあるか」です。
注入が効かないのはなぜですか?
順に確認を。①強制注入がオフの場合、ウィンドウ判定が「まだウィンドウ内」と判断した——注入しないのは仕様どおりです。②条件注入には遅延があり得るので、正確なステップ単位のタイミングなら手動「注入」ボタンを。③手動注入には 10 分の TTL があり、未消費のまま失効します。④両設定ともセッション単位のメモリ上の状態——再起動や新セッション後は全てオフに戻るため、再チェックが必要です。
インストール方法と必要なバージョンは?
推奨は一行:dsh plugin add --profile web @jojoman2024/dsh-prompt-inject。導入後に DSH web を再起動で有効化します(CLI が dsh.profile.bundles へ自動登録)。CLI と実行時のバージョンが合わない場合は、web profile 内で pnpm add して bundles に手動追加。バージョン前提に注意:README バッジは DSH 0.1.0-rc.6+‖0.1.2-alpha(peer @deepseek-ai/* ^0.1.0-rc.6‖^0.1.1-rc.2‖^0.1.2-alpha.x、Node ^22.19‖≥24)。動画は 0.1.x 時代の Web UI で録られており、0.2.x は未検証。リポジトリは 2026-09-09 公開後更新なしなので、バッジを最新の事実として扱ってください。
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ガイドを読む出典とクレジット
七枚のスクリーンショットはすべて闲人JOJO さんの Bilibili 実録から(2026-09-10 公開。2,814 再生は view API 値で、2026-10-15 に二回取得して同値)。リポジトリ jojoman2024/dsh-prompt-inject(MIT、npm @jojoman2024/dsh-prompt-inject 0.1.1)は ★0 のままありのまま記録します:需要のシグナルはリポジトリ側ではなく動画側にあります。投稿者と GitHub 作者の同一性は説明文の自己申告のみで、本ページでは未検証として扱います。動作仕様は README(2026-10-15 時点)と一行ずつ照合。スクリーンショットのブラウザ chrome は録画環境のままで、焼き込み字幕は全フレームから切り取っています。0.1.x のバージョン前提は FAQ を参照。
