DeepSeek Harness の使い方:実プロジェクトを要件から納品までやり切る
dsh での本物のプロジェクト開発をまるごと収録:ワークスペース作成、要件の徹底ヒアリング、PRD、タスク分割、TDD 開発から GitHub 納品まで、すべて実画面のスクリーンショット付き。
最終更新: 2026-09-16
DeepSeek Harness をインストールしたら、次に気になるのは「本当に仕事で使えるのか」という点。このガイドは、ある一つの実プロジェクトを最初から最後まで記録したものです。「CLI の todo ツールを作って」という一行の要件から始まり、要件の徹底ヒアリング、PRD 作成、タスク分割、TDD 開発を経て、コードが GitHub にマージされるまで——エディタを一切開かずに完了します。
以下の 8 ステップは元動画の画面と一対一で対応し、コマンドやファイル名は動画に実際に表示されたもの(CONTEXT.md、ADR、todo-cli-v1.md など)に従います。各スクリーンショットから元動画の該当秒数へジャンプできるので、まず通読してから手を動かすのがおすすめです。
要件から納品までの 8 ステップ
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ワークスペースを作り、開発環境の初期設定を済ませる
プロジェクトの開始時は新しいワークスペースを作成し、まず Agent に土台を作らせます:ローカルは git で管理、リモートは GitHub へ、issue 運用の規約は AGENTS.md と docs/agents/ に書き込み。どのツールをいつ呼び出したかは「トレース」パネルで全部確認できます——後で問題が起きたときの追跡にも役立ちます。

トレースパネルには初期化セッションの全ツール呼び出しが記録されます。動画 2:46 あたりを見る 
初日からプロジェクトのコードはすべて GitHub リポジトリで管理。動画 5:42 あたりを見る - 2
設定でモデルを接続する
「設定 → モデル」を開き、DeepSeek オープンプラットフォームで発行した API キーを貼り付けて保存すればすぐ使えます。別のモデルを使いたい場合も、同じ画面で追加のモデルやカスタムプロバイダーを登録できるので、以降のフローは特定ベンダーに縛られません。

設定で API キーを貼るだけで開発を始められます。動画 1:02 あたりを見る - 3
要件を書き、Agent に徹底的に問いただす
/grill-with-docs スキルで始め、要件は一行で十分です:ゼロから todo CLI ツールを作る、v1 の機能は追加・一覧・完了のみ、データはローカルの JSON に保存、「方針が固まるまで徹底的に問い詰めて」。Agent はドメイン仕様・技術仕様・UI 仕様の 3 つの観点から次々と質問してきます。答えるほどに手戻りは減ります。
$我想从零做一个命令行待办清单 todo-cli,v1 只要:添加待办、列出待办、标记完成。数据先存在本地 JSON 文件。请拷问我直到方案清晰。
すべては「方針が固まるまで問い詰めて」の一文から。動画 3:06 あたりを見る - 4
回答を CONTEXT.md と技術選定 ADR に落とす
ヒアリングで固まった内容は、人と Agent が共有する 2 つのドキュメントになります。ドメイン用語(「todo」とは何か、使ってはいけない言い換え)は CONTEXT.md へ。技術選定(Python 3 標準ライブラリのみ、Go と Node.js を却下した理由つき)は docs/adr/ へ。CLI プロジェクトは headless モードと確認できた時点で UI の質問は終了し、余計なファイルは作りません。

「todo」の定義を人と Agent が同じファイルで共有。動画 3:42 あたりを見る 
技術選定の結論と理由は ADR ファイルに残ります。動画 4:34 あたりを見る - 5
確定した要件を PRD にまとめる
新しいセッションを開き、Agent にこれまでの議論を docs/prd/todo-cli-v1.md にまとめさせます:課題、解決方針、受け入れ基準のすべてが、CONTEXT.md の用語と ADR の意思決定にさかのぼって追跡できます。

ヒアリングで固まった内容が、レビュー可能な PRD になります。動画 5:16 あたりを見る - 6
PRD をタスクに切り、GitHub で一元管理する
次のセッションで PRD を 6 つの独立したタスクスライスに分解し、issue として GitHub にプッシュ。それぞれに ready-for-agent ラベル、受け入れ基準、依存関係が付きます。人間の判断が必要なスライス 6 だけは ready-for-human に。

タスクは 6 枚。受け入れ基準と依存関係も issue に明記。動画 5:52 あたりを見る - 7
タスクごとに開発:ブランチを切り、TDD で回す
各タスクには専用のセッションを用意し、最新の main からブランチを切って TDD で進めます:まず RED テストを書いて期待どおり失敗することを確認し、最小の実装で GREEN にし、リファクタリング。スライスが完了すると、Agent は納品ファイルと手動検証の結果を報告し、PR を作成します。
$从最新 main 拉取分支,准备实现 todo-cli 的 GitHub issue #3
RED・期待どおりの失敗・最小 GREEN——スライスごとにこの循環。動画 7:26 あたりを見る - 8
main にマージし、README を書き、実機で検収する
PR がマージされ、受け入れ基準をすべて満たすと、対応する issue は自動でクローズされます。納品前に Agent が README——インストール、クイックスタート、コマンドリファレンス——を書き、pip でグローバルな todo コマンドをパッケージ。最後の仕上げは自分の番です:インストールして、add・list・done を実際に動かしてみましょう。

PR をマージすれば issue は自動クローズ。基準全合格で初めて完了。動画 9:18 あたりを見る 
README のドラフトも Agent に任せ、人はレビューに専念。動画 9:02 あたりを見る 
最終関門:実バイナリで 3 つのコマンドを実際に動かす。動画 9:36 あたりを見る
よくある質問
DeepSeek Harness で実プロジェクトを回すときの疑問に、まとめてお答えします。
コードを書けなくても、このワークフローでプロジェクトを作れますか?
作れます。元動画の作者は一度もエディタを開いていません。あなたの仕事は要件への回答、PR のレビュー、受け入れ判断だけ。そのためにヒアリングと受け入れ基準が用意されています。
CONTEXT.md とは何ですか?なぜ重要なのですか?
ヒアリングで作られるドメイン用語集です。プロジェクトの重要な用語(「todo」とは何か、避けるべき言い換え)の定義を、人間と Agent が同じファイルで共有します。これがないと、「todo」の意味が人間の頭の中と生成コードの中でズレる——AI コーディングで最も起きやすい事故を未然に防げます。
要件のヒアリングは省略できますか?
省略はできますが、しないことをおすすめします。省略すると空白を Agent の推測が埋め、その推測が開発段階での手戻りになって返ってきます。ドメイン・技術・UI の 3 方向の質問は、フロー全体で最も安価に間違いを直せる場所です。
途中で方向性がずれたときはどうすればいいですか?
セーフティは 3 重です。トレースパネルに全ツール呼び出しの記録があり、どこからずれたかを特定できます。各スライスは専用の git ブランチで作業するので、失敗したスライスが main に触れることはありません。そして PR は受け入れ基準を満たさないとマージできず、main は常に納品可能な状態を保てます。
自分の好きなモデルを使えますか?
使えます。設定 → モデルでは追加のプロバイダーやカスタムプロバイダーを登録でき、OpenAI 互換エンドポイントなら同じワークフローをそのまま流用できます。動画では DeepSeek 公式 API キーを使っていますが、フロー自体は特定ベンダーに依存しません。
プロジェクトのデータはどこに保存されますか?
コードとドキュメントはローカルのワークスペースディレクトリに保存され、git で管理されてあなた自身の GitHub リポジトリにプッシュされます(デモはプライベートリポジトリ)。todo のデータは要件どおりローカルの JSON ファイルに保存されます。外部に出るのは、あなたが設定したモデルへの API 呼び出しだけです。
関連ガイド
このワークフローを支える各要素を、さらに深く掘り下げます。
DeepSeek Harness チュートリアル:最初の一歩
インストールと設定から、最初の dsh セッションまで。フルプロジェクトの前にまずここから。
ガイドを読むプランモード:Agent を動かす前に考える
先に計画を立てるセッションの使い方。このプロジェクトワークフローの土台にある規律です。
ガイドを読むサブエージェント(Subagents)ガイド
契約駆動のサブエージェント編成。このページのタスクスライスをさらに強力にした使い方。
ガイドを読むdsh プラグインのインストール
内蔵スキルだけでは足りないとき、プラグインで DeepSeek Harness を拡張する。
ガイドを読むエージェントプリセット解説
プロジェクトやワークスペースをまたいで使い回せる、調整済み Agent 設定。
ガイドを読むソースとクレジット
すべての画面は DeepSeek Harness の Web UI で最初から最後まで録画された実プロジェクトのものです。コマンドとファイル名は画面に表示されたものに従い、各画像のリンクは元動画の該当秒数へジャンプします。
